世界遺産マイスターを目指す|世界遺産検定スタディブログ

【2021年版】世界遺産検定まとめノート公開中(1・2級、マイスター向け)

2021年12月(第46回)世界遺産マイスター試験再現答案

私がマイスター認定を受けることができた、2021年12月の第46回世界遺産検定マイスター試験の再現答案を作成しました。
多少記憶による誤差はありますが、再現答案を作成したのは受験直後だったので、おおよそ試験での回答の通り再現できていると思います。

限られた時間の中で書いた答案であるため、そこまで自信のある内容ではありませんので、合格ラインのひとつの参考として見ていただければと思います。

特に第3問は、もう少し構成や意見をしっかりと書き上げたかったのですが、主張が弱いものになってしまったと反省しています。

▼第46回マイスター試験の問題と講評
https://www.sekaken.jp/wp-content/uploads/meister202112.pdf

 

第1問

1.完全性

世界遺産としての顕著な普遍的価値を構成する要素が全て含まれ、保護管理体制も確立されていること。(47文字)

2.ビューロー会議

世界遺産委員会の委員国の中から、議長1、副議長5、書記1か国で構成され、議事や日程の調整を担う組織。(50文字)

3.生物圏保存地域

人間と環境との調和を目指すMAB計画に基づき、資産保護のため核心地域、緩衝地域、移行地帯が設定された地域。(53文字)

 

第2問

 世界遺産条約は、1972年のユネスコ総会で採択された国際条約である。その目的は、顕著な普遍的価値を有する遺産が従来とは異なる新たな脅威に直面していることから、世界遺産リストに登録して保護し、後世に伝えるための国際的な保護体制の確立にある。条約は全38条からなり、文化遺産と自然遺産の定義、世界遺産委員会と世界遺産基金の設立、遺産保護のための国際的援助体制の確立、締約国から世界遺産委員会への遺産の保全状況の報告等が定められている。

 世界遺産条約は、文化遺産と自然遺産を一つの条約で保護する点に特徴がある。また、遺産の保護・保全の第一義的な義務・責任は締約国にあることを明記し、締約国における教育・広報活動の重要性も強調されている。これらの点は、世界遺産を過去の遺物ではなく、今を生きている遺産として、遺産に社会生活の中での機能・役割を付与し、活用しながら守り、伝えるという考えを示している。
(396文字 ※実際は399文字でした)

 

第3問

 顕著な普遍的な価値(以下「OUV」)が失われた遺産を世界遺産リストから除外する事は、世界遺産リストがOUVを有する遺産を登録するものである以上、一定程度やむを得ない面がある。しかし、遺産を保護するという条約の目的からは、単にリストからの削除で問題が解決するものではない。むしろ、安易な削除は遺産の保護と関心を損なうものである。私は、削除の是非は、真にリストからの削除が不可避であったかという点と、削除後の対応はどのようなものかという点を踏まえ、将来にわたって検討されるべきものと考える。そして、現時点では、個々の遺産の削除の是非が決しているものはまだ無いと考えている。

 例えば、「アラビアオリックスの保護区」は、保護区の約9割が削減されたことから完全性が失われたとして世界遺産リストから削除された。OUVが認められなくなったため、制度上、削除は不可避であったと考えられる。しかし、アラビアオリックスが絶滅した訳ではなく、その後の保護の状況を評価しないことには削除の是非を決めることはできない。また、住民投票で近代的な橋の建設が決まったため削除となった「ドレスデンエルベ渓谷」や、街が衰退する中、開発と景観保護の両立が難しかったために削除となった「海商都リヴァプール」では、世界遺産委員会と保有国、住民との話し合いが十分であったのか、つまり削除が不可避だったのか、という点にも疑問が残る。さらに今後、リストから削除され規制が緩くなったために無秩序な開発がなされるようなことがあれば、削除は「非」と評価されるであろう。

 世界遺産リストからの削除の例ではないが、ジョージアの「バグラティ大聖堂とゲラティ修道院」は、真正性の観点から問題のある修復がなされたバグラティ大聖堂を構成資産から除外することで危機遺産リストから脱した。危機遺産リストの数が減ることは、一見望ましいことにも見えるが、除外されたバグラティ大聖堂の保護はどうなるのかという疑問も残る。本来であれば、真正性を損なう修復がなされないよう、充実した研究、人材育成等の支援など、そもそも危機を回避する政策に力を入れるべきであったように思う。除外されたバグラティ大聖堂の保護が後退し、地域の関心が薄れることになれば、条約の目的からは大いに問題である。

 こうした対応がなされる背景には、保有国が危機遺産を汚点として捉える傾向も関係していると言われる。危機遺産に登録されるのであれば、いっそリストから削除して欲しいとの声も聞かれる。国際社会一体となった援助のため、危機遺産登録の抵抗をなくす努力も求められるように思う。危機遺産という名称に抵抗があるのであれば、抵抗の少ないネーミングに変更するなども1つの考えであろう。

 リストからの削除の是非は、削除前後の状況、遺産保有国の遺産への認識と扱いを踏まえ、将来に渡り総合的に検討されるべきものである。
(※1200ギリギリでした)

 

マイスター試験は本当に時間との勝負です。

第1問、第2問は、ある程度は事前に回答を準備しておくことが可能ですので、第3問にかけられる時間を増やすためにも、しっかりと準備しておくことをお勧めします。

第1問、第2問について自分が準備したことについては、別記事に書いていますので、ご興味があればご覧ください。

▼第1問の準備

sekakenstudy.hatenablog.com

▼第2問の準備

sekakenstudy.hatenablog.com

マイスター第2問(条約説明問題)対策|回答例

1.マイスター試験第2問について

マイスター試験の第2問は、「世界遺産条約」について、与えられた4つの語句をすべて使って、400 字以内で説明するというものです。この出題形式も一貫しており、今後も続くと予想されます。

今回は、回答例として、把握できた限りで過去出題された語句をすべて盛り込み、①条約のみの説明パターンと、②作業指針に触れる説明パターンの2つを作成しました。試験場では、与えられた語句に「作業指針」に関係するものがなければ①を、あれば②をベースに構成をすれば良いと思います。

マイスター試験は論述形式なので、唯一の正解があるわけではありません。以下の回答例も、これを書ければ高得点になるという保証はなく、あくまで参考としてお考え下さい。また、講評でも指摘されていますが、使用するよう指示された語句については回答例よりも肉付けをした形で論述する(逆に使用を指示されなかった語句部分は必要に応じて削る)ことが高得点につながるのではないかと思います。

2.回答例

※2022年2月26日更新:第46回(2021年12月)で「国際的援助」のキーワードが新しく登場したため(2)の回答例を修正しました。なお、(1)の回答例は以前から「国際的援助」を入れていたため、同用語に太字+下線の付与をしました。

(1)条約のみの説明パターン(399文字)

 世界遺産条約は、1972年のユネスコ総会で採択された国際条約である。その目的は、顕著な普遍的価値を有する遺産が従来とは異なる新たな破壊の脅威に直面しているため、世界遺産リストに登録して保護し、後世に伝える国際的な協力体制の確立にある。条約は全38条で、文化遺産や自然遺産の定義、世界遺産リストと危機遺産リストの作成、世界遺産委員会や世界遺産基金の設立、国内保護機関の設置や立法・行政措置、国際的援助教育事業計画の策定、締約国から世界遺産委員会への報告国際社会全体の義務として遺産の保護・保全に協力すべきであること等が定められている。また、遺産の保護・保全の第一義的な義務・責任は締約国にあることを明記している。世界遺産条約は、文化遺産と自然遺産を1つの条約で保護する点に特徴がある。また、教育・広報活動の重要性を強調し、世界遺産社会生活の中での機能・役割を与えるべきとの考えも示されている。

(2)作業指針に触れる説明パターン(400文字)

 世界遺産条約は、1972年のユネスコ総会で採択された国際条約である。その目的は、顕著な普遍的価値を有する遺産を従来とは異なる新たな破壊の脅威から保護し、後世に伝える国際的な協力体制の確立にある。条約は全38条で、世界遺産リストと危機遺産リストの作成、世界遺産委員会や世界遺産基金の設立、教育事業計画の策定、国際的援助、締約国から委員会への報告国際社会全体の義務として遺産の保護・保全に協力すべきこと等が定められている。また、遺産の保護・保全の第一義的な義務・責任は締約国にあると明記している。世界遺産条約は、文化遺産と自然遺産を1つの条約で保護する点に特徴がある。また、教育・広報活動の重要性を強調し、遺産に社会生活の中での機能・役割を与えるべきとも示されている。
 なお、顕著な普遍的価値の基準として、世界遺産委員会が定める世界遺産条約履行のための作業指針中に10項目の登録基準が定められている。

3.過去問で登場したキーワード

▼第26回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201612.pdf
世界遺産委員会
顕著な普遍的価値
国際社会全体の義務
社会生活の中での機能・役割

▼第28回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201707.pdf
文化遺産と自然遺産
顕著な普遍的価値
世界遺産基金
教育・広報

▼第30回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201712.pdf
ユネスコ
顕著な普遍的価値
国際社会
教育・広報活動

▼第32回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201807.pdf
登録基準
顕著な普遍的価値
報告
教育・広報活動

▼第34回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201812.pdf
文化遺産と自然遺産
国際的な協力体制
教育・広報活動
報告

▼第36回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201907.pdf
世界遺産基金
危機遺産リスト
教育事業計画
報告

▼第38回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister201912.pdf
世界遺産基金
危機遺産リスト
教育事業計画
登録基準

▼第40回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister202007.pdf
顕著な普遍的価値
世界遺産基金
教育事業計画
社会生活の中での機能・役割 

▼第42回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister202012.pdf
顕著な普遍的価値
従来とは異なる新たな破壊の脅威
教育事業計画
世界遺産条約履行のための作業指針

▼第44回
https://www.sekaken.jp/pdf/meister202107.pdf
顕著な普遍的価値
従来とは異なる新たな破壊の脅威
教育・広報活動
機能・役割 

▼第46回
https://www.sekaken.jp/wp-content/uploads/meister202112.pdf
国際的援助 ←NEW
報告
教育・広報活動
機能・役割 

4.参考サイト

f:id:sekakenstudy:20211211150819p:plain

マイスター第1問(語句説明問題)対策|語句表と講評の分析

1.マイスター第1問(語句説明問題)対策語句表

マイスター試験の第1問は、例年3つの単語についてそれぞれ約50文字で説明するというものです。この出題方式は今後も続くと思われます。

出題されそうな重要語句について、約50文字で回答案を作成しました。過去出題されたものについては、右側に出題された回を記載しています。なお、過去1回出題された語句は青字2回以上出題された語句は赤字にしています。

語句 説明 字数 出題
顕著な普遍的価値/Outstanding Universal Value 国家間の境界を超越し、人類全体の現在・将来に共通した重要性を持つ傑出した文化的な意義や自然的な価値 49 第34回
世界遺産 人類共通の財産として世界遺産一覧表に記載された顕著な普遍的価値を有する文化財、景観、自然環境等の不動産 51  
世界遺産リスト/世界遺産一覧表 世界遺産委員会が定めた登録基準に照らし顕著な普遍的価値を認められた文化・自然・複合遺産を記載した一覧表 51  
世界遺産条約/世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約 文化遺産や自然遺産を人類全体の遺産として破壊等の脅威から保護するため国際的援助体制の確立等を定めた条約 51  
世界遺産条約履行のための作業指針 顕著な普遍的価値の定義、登録基準、保全状況報告等の条約の履行手続が定められ、定期的に改定される指針 49  
世界遺産条約締約国会議 ユネスコ総会会期中、通常2年に1回開かれ、分担金や委員国の決定等を行う世界遺産条約の締約国による会合 50  
世界遺産委員会 世界遺産危機遺産一覧表の更新、保全状況審査、作業指針改定等のため通常年1回会合を持つ21か国による組織 52 第32回
4段階の決議 締約国から推薦された資産に対し、世界遺産委員会が行う「記載」「情報照会」「記載延期」「不記載」の決議 50  
登録決議/記載決議 世界遺産委員会が諮問機関の指導により顕著な普遍的価値の宣言を採択し資産を世界遺産一覧表に記載する決議 51  
情報照会決議 世界遺産委員会が推薦資産の追加情報を求め締約国に情報照会する決議。最短で次回委員会に推薦書再提出が可能 51  
登録延期決議/記載延期決議 推薦資産により綿密な調査や、締約国による推薦書の本質的改定が必要な場合に当該資産の登録延期をする決議 50  
不登録決議/不記載決議 推薦資産の世界遺産一覧表への記載がふさわしくないと世界遺産委員会が判断した決議で、再推薦は原則不可となる 52  
ビューロー会議/世界遺産ビューロー 世界遺産委員会21か国の中から、議長1、副議長5、書記1か国で構成され、議事調整や日程管理等を担う組織 51  
世界遺産センター/世界遺産委員会事務局 世界遺産委員会の運営、登録準備の援助、暫定リストや推薦書の受理等、同委員会の事務局の役割を担う組織 49  
世界遺産基金 締約国の分担金等を財源とし、世界遺産委員会が決する目的にのみ使用できるユネスコ財政規則に基づく信託基金 51 第30回、第42回
世界遺産基金の援助の種類 紛争等からの復興の「緊急援助」、推薦の事前調査への「準備援助」、専門家派遣・育成等の「保全・管理援助」 51  
世界遺産委員会諮問機関 専門分野について条約履行に関する助言を行う機関で、現行ではICCROM、ICOMOS、IUCNの3者 50  
ICCROM/イクロム/文化財の保存及び修復の研究のための国際センター/ローマセンター 文化財の学術的・技術的問題の研究や助言、技術者育成と修復作業水準向上の援助等を行う国際的政府間機関 49 第32回、第42回
ICOMOS/イコモス/国際記念物遺跡会議 推薦された文化遺産の評価、保全のモニタリング等を行う 、遺跡や建造物の保存を目的とする世界的NGO 49  
IUCN/国際自然保護連合 推薦された自然遺産の評価、保全のモニタリング等を行う 、政府・NGO等を会員とする国際的自然保護団体 50  
UNESCO/ユネスコ国際連合教育科学文化機関 教育、科学、文化を通して国際協力を促進し、世界の平和と人類の福祉への寄与を目的とする国連の専門機関 50  
ユネスコ憲章 1945年に連合国教育文化会議で採択された、教育・文化に関する国際機関ユネスコの目的・任務等を定める憲章 52  
ユネスコ総会 ユネスコ加盟国代表で構成される最高決議機関で通常2年に1回開催し施策、事業、予算等を審議し採択する会議 51  
(日本)ユネスコ国内委員会 ユネスコ加盟国内に政府の諮問機関として設置される国内委員会で、日本は文部科学省に事務局機能を置く 49  
(日本)ユネスコ協会連盟 ユネスコ憲章の理念に則り、世界寺子屋運動や世界遺産活動等の民間ユネスコ運動の推進を目的とした公益財団法人 52  
文化遺産 登録基準ⅰ~ⅵで世界遺産一覧表に記載された顕著な普遍的価値のある記念物、建造物、遺跡、文化的景観等 50  
自然遺産 登録基準ⅶ~ⅹで世界遺産一覧表に記載された顕著な普遍的価値のある自然景観、生態系、絶滅危惧種生息地等 51  
複合遺産 登録基準ⅰ~ⅵの1つ以上とⅶ~ⅹの1つ以上を認められた文化遺産と自然遺産の両方の価値を有する世界遺産 50  
危機遺産 作業指針の登録基準に照らし、紛争や災害等の人為的に防除可能な危機のため危機遺産一覧表に記載された遺産 50 第40回
危機遺産リスト/危機遺産一覧表/危機にさらされている世界遺産リスト 重大かつ特別な危機にあり条約に基づいて援助が要請される世界遺産を保護・修復対象として登録するリスト 50  
緊急的登録推薦 OUVが明らかな暫定リスト記載資産を通常の推薦手続を経ず推薦・審査し、登録と危機遺産登録を同時に行うもの 52 第44回
負の遺産 人類の負の行為を記憶に留め、過ちを繰り返さないよう登録された遺産。条約に定義はなく、認定に諸説がある 50 第30回
登録基準 基準のi~viは文化遺産、vii~xは自然遺産の顕著な普遍的価値の指標として作業指針に定められた基準 50  
登録基準(i) 人間の創造的資質や人間の才能を示す遺産に認められる基準であり、世界的に有名な文化遺産の多くが満たす 49  
登録基準(ii) 文化の価値観の相互交流を示す遺産に認められる基準であり、交易路や大きな文化・文明の接する位置に多い 49 第30回
登録基準(iii) 文化的伝統や文明の存在の証拠を示す遺産に認められる基準であり、古代文明や人類の化石遺跡等も含まれる 50 第34回
登録基準(iv) 建築の様式や技術、科学技術の発展を示す遺産に認められる基準であり、建築が特徴の遺産に多く認められる 50  
登録基準(v) 独自の伝統的集落や、人類と環境の交流を示す遺産に認められる基準であり、文化的景観にも多く認められる 50 第38回
登録基準(vi) 歴史上の出来事や伝統、宗教等と結び付く遺産に認められる基準であり、他の基準と併用が望ましいとされる 50  
登録基準(vii) 自然美や景観美、独特な自然現象を示す遺産に認められる基準であり、世界的に有名な自然遺産の多くが満たす 50 第40回
登録基準(viii) 地球の歴史の主要段階を示す遺産に認められる基準であり、地層・地形・生物の化石遺跡等に多く認められる 50 第44回
登録基準(ix) 動植物進化の過程や独自の生態系を示す遺産に認められる基準であり、進行中の生態学の代表例に多く認められる 51 第26回
登録基準(x) 絶滅危惧種の生息域でもある生物多様性を示す遺産に認められる基準であり、危機遺産の多くで認められている 50  
真正性/真実性 文化遺産が文化的背景の独自性や伝統を継承していることで、保存・修復には文化的諸条件を考慮すべきとされる 51 第36回
真正性に関する奈良会議 真正性の定義と評価が議論され、地理的・自然的・文化的諸条件の考慮すべきとする奈良文書の採択がされた会議 51  
奈良文書 真正性に関する奈良会議で採択され、遺産保存は自然条件と文化・歴史的背景等の関係の中ですべきとした文書 50 第26回、第38回
完全性 顕著な普遍的価値を構成するために必要な要素が全て含まれ、保護のための法律等の体制が整備されていること 50 第28回
代表性 世界遺産一覧表が、様々な地域や、様々なカテゴリーの文化遺産や自然遺産を衡平に代表したものであること 49  
文化的景観 人間社会が自然の制約下で社会的・文化的影響を受け進化してきたことを示すもので、文化遺産の多様性に資する概念 53 第28回、第36回、第44回
文化的景観:意匠された景観 人間によって創り上げられた景観、デザインされた景観、人工的な景観を対象とする文化的景観のカテゴリー 49  
文化的景観:有機的に進化する景観 経済、政治、宗教等の要求で生まれ、自然環境に対応し形成された景観。残存する景観と継続する景観に分かれる 51  
文化的景観:関連する景観 自然の要素がその地の民族に大きな影響を与え、宗教的・芸術的・文学的な要素と強く関連する景観 46  
グローバル・ストラテジー世界遺産リストにおける不均衡の是正及び代表性、信用性確保のためのグローバル・ストラテジー 世界遺産一覧表の地域的・内容的・時代的な不均衡を是正し、世界遺産の信頼性を取り戻すため策定された戦略 50  
シリアル・ノミネーション・サイト 文化や歴史的背景、自然環境等が共通する資産を全体として顕著な普遍的価値を有する遺産として登録したもの 50  
トランスバウンダリー・サイト 文化、歴史、自然環境等が共通する資産に全体として顕著な普遍的価値を認め、国境をまたいで登録したもの 49  
MAB計画/人間と生物圏計画/Man and the Biosphere Programme 人間と環境の関係改善、資源の持続可能な利用等を促進する研究、教育、研修等を行うユネスコの研究計画 48  
生物圏保存地域 ユネスコのMAB計画に基づく長期的研究モニタリングのため、核心地域、緩衝地域、移行地帯が設定された地域 51  
ユネスコエコパーク ユネスコのMAB計画に基づく長期的研究モニタリングのため設定される「生物圏保存地域」の日本国内の呼称 50  
資産/プロパティ 文化遺産では個別の文化財・建造物・遺跡、自然遺産では公園保護区や生態系保護区等の遺産の核心部分のこと 50  
バッファー・ゾーン/緩衝地帯 資産保護のためその周囲に設けられる利用制限区域で、推薦書への記載又は設定しない理由の明示が求められる 50 第26回、第38回
ユネスコエコパークの核心地域/コア・エリア 文化遺産および自然遺産を構成する資産であり、自然環境等を厳格に保護しなければならない地域 44  
ユネスコエコパークのバッファー・ゾーン/緩衝地帯 移行地帯の人間活動から核心地域を保護するために設定され、適切な保護・管理下で調査・教育等に利用される地域 52  
ユネスコエコパークトランジション・エリア/移行地帯 核心地域、緩衝地帯の外側にあり、人が暮らしを営み、環境に配慮した産業活動等持続可能な発展を目指す地域 50  
ユネスコ世界ジオパーク

2015年からユネスコの事業となった地球科学的価値を持つ資産の保全と持続可能な開発を進める地域認定プログラム

54  
世界遺産に関するブダペスト宣言 世界遺産が持続可能な社会の発展に貢献できるよう、世界遺産委員会が戦略的目標の「4つのC」を示した宣言 50  
5つのC ブダペスト宣言で示された4つCに「コミュニティの活用」が追加された、世界遺産条約履行のための戦略的目標 51 第32回、第40回
アテネ憲章 記念物や遺跡等の保存・修復の基本的な考え方を初めて明確に示した憲章で、近代的技術・材料の使用を認めていた 52  
ヴェネツィア憲章 記念物や遺跡等の保存・修復には建設当時の工法・素材を尊重し、例外的な場合のみ近代的技術の使用を認めた憲章 52  
ハーグ条約/武力紛争の際の文化財の保護に関する条約 紛争や内戦から文化財を守る条約で、締約国は紛争時に文化財への攻撃禁止や国外流失防止などが義務付けられる 51 第36回
公的又は私的の工事によって危機にさらされる文化財の保存に関する勧告 ヌビアの遺跡群の救済活動を受け採択され、社会経済の発展と調和を図った文化財保護を各国の義務とする勧告 50  
文化財の不法な輸入、輸出及び所有権譲渡の禁止並びに防止の手段に関する条約/文化財不法輸出入等禁止条約 保護管理体制の不備等で盗難された文化財の密貿易等を禁止し、加盟国に目録作成、保護機関設置等を求める条約 51  
国連人間環境会議 環境問題の最初の世界的ハイレベル政府間会合で、人間環境宣言を採択し、世界遺産条約採択の契機となった会議 51  
人間環境宣言/ストックホルム宣言 国連人間環境会議で採択された、国際社会が初めて開発問題と環境問題について取り組む原則をまとめた宣言 49  
ウィーン・メモランダム/世界遺産と現代建築に関するウィーン覚書 ウィーン中央駅界隈の都市開発と世界遺産保全をめぐる国際会議で採択された、世界遺産と現代建築に関する覚書 52  
歴史的都市景観の保護に関する宣言 歴史的都市景観の概念を推薦書等の保護計画に含め、顕著な普遍的価値の保護を他の方針より優先すべきとする宣言 52  
京都ビジョン 世界遺産条約40年の成果を評価し、世界遺産とコミュニティーの役割を整理し5つのCを再確認した成果文書 50 第28回、第34回
世界遺産におけるボン宣言 内戦や災害等の遺産への脅威やIS等の武装集団による遺産の破壊に対し、国際社会の協力を呼び掛けた宣言 49  
世界遺産条約履行に関する戦略的行動計画(2012-2022) 顕著な普遍的価値の維持やリストの信頼性向上等の目標が定められた2011年締約国会議で採択された行動計画 51  
登録推薦書 締約国が暫定リスト中から登録要件が整った遺産を世界遺産に推薦するため世界遺産センターに提出する書面 49  
専門調査 推薦された遺産についてICOMOSとIUCNが行う現地調査と審査で、決議と同じ4段階の勧告が出される 50  
評価報告書 ICOMOSとIUCNが審査結果と提言をまとめ、決議と同じ4段階の勧告を付し世界遺産センターに提出する書面 53  
定期報告 締約国が保有する遺産の保全状況や立法・行政措置等に関して世界遺産委員会を通じユネスコに対して行う報告 50  
リアクティブ・モニタリング 脅威にさらされている世界遺産保全状況について、世界遺産センターやユネスコの他部門、諮問機関が行う報告 51  
アップストリーム・プロセス 推薦書提出から審議までの間に、推薦国の求めに応じ諮問機関・世界遺産センターが助言・協議等を行う仕組み 50 第42回
(包括的)保存管理計画 世界遺産 の登録審査に際して求められる、顕著な普遍的価値の保存のために保存管理の内容を明文化した計画 50  
暫定リスト/暫定一覧表 締約国が潜在的価値を認め、将来的に世界遺産への登録を目指す物件として世界遺産センターに提出するリスト 50  
世界保全戦略 IUCN)がUNEPの委託により、WWF等の協力を得て作成した環境保全と持続可能な開発についての戦略 50  
アジェンダ21 1992年の国連環境開発会議(地球サミット)において採択された21世紀の持続可能な開発へ向けた行動計画 51  
産業遺産 通常は産業革命以後の歴史的、技術的、社会的、建築学的、科学的価値のある遺構や景観等の産業文化の遺物 49  
TICCIH/ティッキ/国際産業遺産保存委員会 産業考古学研究や産業遺産の保護・振興等を目的とした国際団体であり、 ICOMOSに専門的助言も行う 49  
ニジニータギル憲章 TICCIHが採択した産業遺産に関する広範囲な定義、保存、研究、教育等の総合的見解についての声明文書 50  
レッドリスト 国際的にはIUCN、国内では環境省地方公共団体等が作成する絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト

49

 
絶滅危惧種 絶滅のおそれのある野生生物の種のことで、レッドリストでは種毎の絶滅のおそれの程度に応じて分類される 50  
無形文化遺産 慣習、知識、技術やそれらに関連する器具、物品及び文化的空間で、集団や個人が文化遺産の一部と認めるもの 50  
無形文化遺産条約 無形文化遺産を保護するために、国際協力や援助体制確立等を目的とし2003年ユネスコ総会で採択された条約 51  
世界の記憶 人類にとって後世に伝える価値がある写真・楽譜・書物等の記録物を登録し、保存・公開するユネスコの事業 49  
ラムサール条約特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約 水鳥の生息地として湿地及びそこに生息・生育する動植物の保全のために、湿地の適正な利用を促進する条約 49  
生物多様性条約/生物の多様性に関する条約 生物の多様性を包括的に保全し、生物資源の持続可能な利用を行うための国際的な枠組みに関する条約 46  
文化多様性条約/文化的表現の多様性の保護及び促進に関する条約 文化的表現の多様性を保護・促進を目的とし、各国に固有の文化の保護育成政策を認める条約(日本は未批准) 50  
水中文化遺産保護条約 海底遺跡や沈没船、有史以前の遺物など、水中にある文化遺産を保護するための条約(日本は未批准) 46  
構成資産 複数の資産を複合体として登録するシリアル・ノミネーション・サイトにおける複数の登録資産のこと 46  
自然環境保全 自然環境の保全を図るための基本方針や、特に自然環境を保全することが必要な地域について定めた法律 47  
自然公園法 自然の風景地の保護・利用と国民の保健、教化、生物多様性確保等のため、国立・国定公園等について定めた法律 52  
世界農業遺産 伝統的農法や生物多様性が守られた土地利用を保全・継承する目的でFAOが認定する世界重要農業資産システム 51  
文化財保護法 国宝保存法、史跡名勝天然記念物保存法等を統合し、文化財の保護・活用を図り国民の文化的向上を目指す法律 50  

2.第1問の講評の分析

第1問について、過去問の講評では、以下のようなポイントが指摘されています。

<一般的なポイント>

  • 学習の際には、それぞれの語句の最重要ポイントがどこであるかを考えながら、キーワードを正しくつかむことが重要(第26回、第28回、第30回、第32回、第34回、第36回、第38回、第40回、第42回、第44回)
  • 50 文字以内で説明するのが難しいようなものは、重要なポイントを押さえながら要約することができるかが鍵となる。点数が低かった受検者の中には、要素の羅列になっており説明が散漫になっているものが多かった(第28回)
  • 登録基準のところは点数が取りやすいので、作業指針内の内容が過不足なく含まれていると点数が高くなった(第40回)
  • どの語句も複数の点が含まれている解答は点数が高くなった(第42回)

<語句ごとのポイント>

  • 負の遺産」は世界遺産条約に定義されておらず、その点を記述することも加点のポイントであった(第30回)
  • 世界遺産委員会」では委員国数や新規登録以外の審議も行われる点、「5 つの C」では世界遺産条約履行のための戦略目標である点などが書かれている必要がある(第32回)
  • 「登録基準(iii)」では文化的伝統や文明の存在を示すだけでなく、人類の化石遺跡など途絶えた文化や文明を含むことも触れる必要がある(第34回)
  • 「京都ビジョン(2012 年)」では、内容だけでなく、いつ何のために採択されたものであるのかまで書かれていた解答は点数が高くなった(第34回)
  • 「文化的景観」では文化遺産登録の多様性につがなる点や、「真正性」では奈良文書による概念の変化に触れている解答は点数が高くなった(第36回)
  • 「登録基準(v)」では文化的景観にも触れている解答は点数が高くなった(第38回)
  • 「奈良文書」では、真正性に関する合意であることと、真正性が気候や風土、歴史、文化に即してとらえられるようになったことも書く必要がある(第38回)
  • 危機遺産」では人間の関与により危機状態の改善が可能なことや、登録基準が作業指針で定められていることなどが書かれていると点数が高くなった(第40回)
  • 世界遺産基金」ではユネスコの財政規則に基づき設立された信託基金である点と、世界遺産委員会が決定する目的にのみ使用できる点の両方を含む必要がある(第42回)
  • 「緊急的登録推薦」では、OUV が明らかな暫定リスト記載の遺産である点と、世界遺産リスト記載と同時に危機遺産リストにも記載されることが書かれている必要がある。片方だけの内容では十分な説明とは言えず、短い言葉で要点が抑えられている解答に高得点が与えられた(第44回)

語句表は講評で指摘されている上記のようなポイントを踏まえて作成しています。一般的なポイントとして、「どの語句も複数の点が含まれている回答は点数が高くなった」(第42回)と指摘されていることからも、高得点を取るためには、キーワードとなる語句や言い回しを多く入れ込むことが必要だと思います。

そのため語句表では、公式テキスト等で書かれている内容について、意味を害しない範囲で文字数を圧縮し、多くの要素を埋め込むことを意識しました。文字数が厳しい場合は「顕著な普遍的価値」を「OUV」としたり、IUCN等の団体名についても省略形で記載したりしています。また、例えば「文化的景観」については、「人間社会が自然環境による制約の中で、社会的、経済的、文化的に影響を受けながら進化」(40字)という部分を、「人間社会が自然の制約下で社会的・文化的影響を受け進化」(26字)と圧縮するなどしています。

3.第46回(2021年12月)の出題予想

2021年11月現在、登録基準の(i)、(iv)、(vi)、(x)の出題がまだありません。そのため、この4つのうち一つは出題される可能性が高いと思います。

また、過去出題が多く、最近は出されていない、

  • 奈良文書
  • バッファー・ゾーン/緩衝地帯
  • 5つのC
  • 京都ビジョン

あたりも出題される可能性があると思います。

責任は持てませんが、参考になれば幸いです。

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世界遺産検定マイスター過去問アーカイブ

※第46回(2021年12月)マイスター試験の過去問をアーカイブしました。

世界遺産検定マイスターの過去問と講評はオンラインで公開されています。

しかし、探すのは結構手間だったりします(検索してもうまくヒットしないなど…)

以下に、現在ネットで見つけられる過去問のリンクをまとめました。

将来リンク切れとなる可能性もありますので、必要な方はダウンロードして保存しておくことをお勧めします。

 

▼第26回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201612.pdf

▼第28回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201707.pdf

▼第30回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201712.pdf

▼第32回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201807.pdf

▼第34回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201812.pdf

▼第36回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201907.pdf

▼第38回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister201912.pdf

▼第40回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister202007.pdf

▼第42回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister202012.pdf

▼第44回

https://www.sekaken.jp/pdf/meister202107.pdf

▼第46回
https://www.sekaken.jp/wp-content/uploads/meister202112.pdf

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世界遺産検定1級・2級の勉強法/まとめノートの使い方

1.世界遺産1級・2級の勉強法

(1)公式テキストを読む

世界遺産検定の勉強で最初にすべきことは、公式テキストを読むことです。時事問題やテキスト発刊後の新規登録の遺産を除き、試験は公式テキストに書いてある内容しか出題されません

そのため、極端な話、公式テキストを丸暗記してしまえば合格は確実です。

しかし、公式テキストは分量が多く、特に1級では1000件を超える遺産のすべてを暗記することは、一部の天才の方を除いて不可能だと思います。そのため、公式テキストを読む際は、完璧には覚えられないことを前提の上で「とりあえず通読する」ことが大切だと思います。

私は1級・2級とも、試験までに公式テキストを2回通読しました。人によって記憶の定着度合も異なるとは思いますが、2、3回通読すれば十分なのではないかと思います(ここでの「十分」とは、完璧に覚えるという意味ではありません。あくまで試験対策として十分という意味です)。

その後は、以下(2)、(3)のようなステップに進んだ勉強をする方が効率的です。

それでも何度も読みたいという場合は、冒頭の「世界遺産の基礎知識」、「日本の遺産」を重点的に繰り返して読むことをお勧めします。この部分は、ページ数の割に出題頻度が高く、得点効率が良いためです。

(2)過去問を解いてみる

テキストを通読し終えたら、過去問を購入して実際に解いてみることが重要です。2年分ほどは実際に解いてみると良いでしょう。

過去問に取り組むタイミングですが、テキストを1度通読し終えたタイミングでチャレンジしてみることをお勧めします。おそらく、1度通読しただけでは合格点に達することは難しいと思いますが、合格点に達するかどうかではなく、問題の形式や何が問われるポイントなのかを理解することが重要です。実際に解いてみると、試験において、テキストのどの部分がどのような形で問われるのかがわかります。

試験での問われ方をなんとなくでも理解したうえで再度テキストを読み込むと、ポイントを押さえた読み方ができるようになり、記憶にも定着しやすくなります。

なお、世界遺産検定の過去問は市販されており、ネットショッピングでも購入できますので、ぜひ購入をお勧めします。

(3)まとめノートで高速復習

公式テキストの通読には、かなりの時間を要します。何度も通読できる時間があれば良いのですが、勉強時間を取れない方もいると思いますし、試験が近くなれば時間的余裕はなくなります。

私も多くの試験を受験してきましたが、難しく、出題範囲の広い試験であればあるほど、試験直前に分厚いテキストを読んでもあまり意味はありません。直前に読んだところが出る可能性は低く、出なければ時間の無駄になってしまうのです。世界遺産検定1級・2級も出題範囲が広い試験であるため、直前に公式テキストを読むことは効果的ではないと考えます(冒頭の「世界遺産の基礎知識」、「日本の遺産」の部分であればまだ一定の効果は見込めますが、それでもかなりのページ数があり非効率です)。

そのため、短時間でポイントを見直せる「まとめノート的なもの」が試験直前で効力を発揮するのです。試験に出る情報を覚えやすい形でまとめたものを見返すだけであれば、直前の1~2時間でポイントを総復習することも可能です。

試験直前は、自分で作ったものか、自分で作るのが難しければ他人の作ったものでも良いので、効率よく見直せるまとめノートを活用することが合格への近道だと思います。

なお、当ブログで公開しているまとめノートでは、公式テキストの内容を踏まえつつ、過去5年分の過去問で問われた内容もほぼ漏れなく情報を拾っていますので、直前の学習にお役立ていただければと思います。

▼まとめノートの目次はこちら↓

sekakenstudy.hatenablog.com

(4)時事問題を一通りおさえる

世界遺産検定1級・2級では、世界遺産に関する時事問題も出題されます。

例えば、2021年の話題として、

エッフェル塔を金に近い色合いへ塗り替えることが計画が発表された」、〇か×か。

のような問題が出題されます。

これの答えは、以下のニュースにもあるように、「〇」です。

www.timeout.jp

このような時事問題については、

  • ネットで世界遺産に関するニュースを定期的に見ておく
  • 世界遺産アカデミーのサイトや公式ツイッターをチェックする
  • 世界遺産関連ブログから情報を得る
  • 有料の新聞記事検索サービス等で「世界遺産」と入力し検索する(図書館などでも利用可能な場合あり)

といった方法で情報収集しておけば、さほど時間をかけずに得点源とすることが可能です。この点の詳細については、機会があれば別途書きたいと思います。

2.まとめノートの使い方

当ブログでは、私の作成したまとめノートを公開しています。皆様の試験対策の一助となれば幸いですので、お役に立てていただければと思います。

使い方は単純で、

  • ひたすら何度も読み返すこと
  • 必要な情報を追記したり、マーカーしたりして自分用に加工すること

の繰り返しです。

私の作成したまとめのノートは、復習の効率化のため情報をかなりコンパクトにまとめていますので、世界遺産の前提知識のない方がいきなり読んでも、理解・記憶することは難しいと思ます。しかし、公式テキストを読み終え、過去問を数回分ほど解いてからお読みいただければ、試験に必要な情報がコンパクトにまとまっていることを感じていただけるのではないかと思います。

まとめノートは、公式テキストや世界遺産に関連する資料などから情報をピックアップし、年代順・トピックごとに情報を整理しているので公式テキストよりも記憶しやすい構成になっていると思います。情報をコンパクトしているため、わかりにくい部分や必要な情報が抜けていると思われる場合は、ご自分で追記していただければ専用のまとめノートとして試験前に役に立つと思います。

あくまで私の経験にはなりますが、試験1週間前からは公式テキストは確認の際にたまに見るだけで、基本的にはまとめノートの見直しだけをしていました。1日に一度、まとめノートをすべて見直し、気になったところについて公式テキストで確認して追記・補充するという作業をするだけで、十分合格できる実力は得られると思います。


以上、ざっくりですが、私の勉強法とまとめノートについて紹介させていただきました。
皆様の学習のご参考になれば幸いです。

世界遺産検定1級まとめノート 目次

※順次更新中
※自己紹介はこちら↓

sekakenstudy.hatenablog.com

1.世界遺産の基礎知識

  1. 世界遺産検定1級 まとめノート1-1.世界遺産条約・作業指針

  2.  世界遺産検定1級 まとめノート1-2.締約国会議・委員会・センター・基金

  3. 世界遺産検定1級 まとめノート1-3.世界遺産委員会諮問機関・ユネスコ

  4. 世界遺産検定1級 まとめノート1-4.世界遺産の定義

  5. 世界遺産検定1級 まとめノート1-5.OUVの評価基準

  6. 世界遺産検定1級 まとめノート1-6.世界遺産に関係する諸概念

  7. 世界遺産検定1級 まとめノート1-7.世界遺産条約と関連する憲章・条約

  8. 世界遺産検定1級 まとめノート1-8.リスト記載までの流れ・世界遺産の今後

2.日本の全遺産

  1. 世界遺産検定1級 まとめノート2-1.法隆寺・姫路城・屋久島

  2. 世界遺産検定1級 まとめノート2-2.白神山地・古都京都・白川郷

  3. 世界遺産検定1級 まとめノート2-3.原爆ドーム・厳島神社・古都奈良

  4. 世界遺産検定1級 まとめノート2-4.日光の社寺・琉球王国のグスク・紀伊山地

  5. 世界遺産検定1級 まとめノート2-5.知床・石見銀山・小笠原諸島

  6. 世界遺産検定1級 まとめノート2-6.平泉・富士山・富岡製糸場

  7. 世界遺産検定1級 まとめノート2-7.明治日本の産業革命遺産、ル・コルビュジエの建築作品、「神宿る島」宗像・沖ノ島

  8. 世界遺産検定1級 まとめノート2-8.潜伏キリシタン関連遺産、百舌鳥・古市古墳群

  9. 世界遺産検定1級 まとめノート2-9.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島/北海道・北東北の縄文遺跡群

3.重点項目

  1. 世界遺産検定1級まとめノート3-1.最初の12件(1978年)

4.語呂合わせ、参考情報

  1. 世界遺産検定1級まとめノート4-1.世界遺産検定語呂合わせ~年号編~

5.マイスター対策

  1. マイスター第1問(語句説明問題)対策|語句表と講評の分析

  2. マイスター第2問(条約説明問題)対策|回答例

世界遺産検定1級まとめノート4-1.世界遺産検定語呂合わせ~年号編~

世界遺産検定語呂合わせ~年号編~

世界遺産検定では、重要な出来事を年代順に並べ替える問題が出題されます。また、重要な出来事については、それが起きた年を覚えておくことで世界遺産に関する考え方の変遷や遺産登録の背景等についての理解がより深まります。最低でも、以下の表に取り上げた出来事については、年代を即答できることが望ましいです。

語呂合わせは私の自作です。覚え方の参考までにご利用ください。

私は実際にこの語呂合わせですべて覚えていますが、語呂の中には意味が伝わらないものもあるかもしれません(例えば、2003年無形文化遺産条約採択の「松浦」は「あやや」をイメージしていますが、今の若い人は知らないのかも…?)。

いずれ気が向いたら、語呂あわせの意味についても解説をするかもしれませんが、解説をするのも寒いと思いますので、多分やりません。

1931

アテネ憲章採択

まず最初(31)アテネ憲章、採択す

1945

第二次世界大戦終結

大戦の、予後(45)に採択、ユネスコ憲章

1945

ユネスコ憲章採択

1948

IUCN設立

愛有し、失敗(48)しない、自然保護 IUCN

1954

ハーグ条約採択(武力紛争の際の文化財の保護に関する条約)

文化財、伍し(54)て保護する、ハーグ条約 

1959

ICCROM設立

いいクロム、極意(59)で修復、文化財
ICCROM 

1960

ヌビアの遺跡群の遺産救済キャンペーン開始

ヌビアから、群れ(60)を成してる、キャンペーン
※他にヴェネツィアの救済キャンペーン(1966)、ボロブドゥールの救済キャンペーン(1968)など

1964

ヴェネツィア憲章採択

ヴェネツィアの、真正性は、無視(64)できぬ

1965

ICOMOS設立

行こうモス、老後(65)はきっと、記念物
ICOMOS

1968

公的又は私的の工事によって危機にさらされる文化財の保存に関する勧告採択

格子工事、牢屋(68)保存を、勧告す
公的・私的の工事

1970

文化財の不法な輸入、輸出及び所有権譲渡の禁止並びに防止の手段に関する条約採択

輸出入、なお(70)問題と、条約化

1971

MAB計画(Man and the Biosphere program:人間と生物圏計画)

マブくない(71)、確信鑑賞、行こうかな
・MAB
・核心地域、緩衝地帯、移行地帯の3エリア

1971

ラムサール条約採択(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約

ラムサール、水鳥のない(71)、湿地はいらん
イラン

1972

人間環境宣言(ストックホルム宣言:国際連合人間環境会議)

何(72)よりも、人間環境世界遺産

1972

世界遺産条約採択(ユネスコ総会)

1977

世界遺産条約履行のための作業指針採択(第1回委員会)

指針とは、斜(77)めを直す、基準 よね
・登録基準
・4年周期で改定

1978

最初の世界遺産12件が誕生

最初のは、ナハ(78)ニを含む、12件
最初のは、悩(78)んで決めた、12件

1980

世界保全戦略(IUCN、持続可能な開発)※この行動計画としてアジェンダ21が採択

保全せん、八十(80)歳まで、愛 持続

1992

日本が世界遺産条約批准

国(92)批准センター アジェンダ文化的

1992

世界遺産センター設立

1992

文化的景観採択

1992

アジェンダ21(6月リオデジャネイロ地球サミット環境と開発に関する国際連合会議

1994

グローバル・ストラテジー採択

ストラテジー、駆使(94)して是正、不均衡

1994

奈良文書

並ぶんしょ、給与(94)申請柔軟化
真正性の考え方が柔軟化

2002

4つのC(ブダペスト宣言)

4°C、鬼(02)の形相、ブダペスト

2003

無形文化遺産条約採択

松浦を、無形文化と、おっさん(03)ら
松浦晃一郎は日本人初のユネスコ事務局長、無形文化遺産条約成立に尽力

2005

作業指針改定で、バッファー・ゾーンの設定を自然・文化遺産双方に厳格に要求、登録基準を共通のⅰ~ⅹに変更

バッファロー基準共通、怒(05)ってる(USBの基準の話)
バッファー・ゾーン

2007

5つのC(ニュージーランド第31回委員会)

5つのC、007(007)とニュージーランド

2011

世界遺産条約履行に関する戦略的行動計画(2012-2022)

戦略は、いい(11)10年を、もたらすか

2012

京都ビジョン(条約採択40周年記念最終会合、5つのCの再確認)

京美人、いつ(12)も五指まで、再確認
・京都ビジョン
・5C(5つのC)

2015

世界遺産におけるボン宣言(委員会採択)

ボンと以後(15)、イスラム内戦いいんかい