世界遺産マイスターを目指す|世界遺産検定スタディブログ

【2021年版】世界遺産検定まとめノート公開中(1・2級、マイスター向け)

世界遺産検定1級 まとめノート1-3.世界遺産委員会諮問機関・ユネスコ

1.世界遺産委員会諮問機関

(1)ICCROM、ICOMOS、IUCN

  • 専門分野について条約履行に関する助言
  • 委員会文書、会議議題の作成
  • 決議履行に関してセンターを補佐
  • 基金の活用強化
  • 遺産保全状況の監視
  • 国際的援助の要請の審査
  • 事前の専門調査で「登録」「情報照会」「登録延期」「不登録」の4段階の勧告

(2)ICCROM(文化財の保存及び修復の研究のための国際センター)

  • 本部:イタリア・ローマ(ローマセンター)
  • 設立:1959年ユネスコ設立の政府間機関(1956年ユネスコ第9回総会で創設決議、1959年設立)
  • 不動産や動産の文化遺産保全強化を目的とした研究、記録の作成・助言、技術支援、技術者等の研修や要請、普及・広報活動(※世界遺産条約は動産は対象外)

(3)ICOMOS(国際記念物遺跡会議)

  • 本部:フランス・パリ
  • 設立:1965年設立の非政府機関(NGO)、ヴェネツィア憲章の原則を基に設立
  • 建築遺産や考古学的遺産保全の理論や方法論、科学技術の応用を推進
  • 推薦された文化遺産複合遺産の調査・審査、委員会に審査報告

(4)IUCN(国際自然保護連合

  • 本部:スイス・グラン
  • 設立:1948年設立、国会や政府機関、NGO、科学者などをメンバーとする世界的組織
  • 推薦された自然遺産・複合遺産の調査・審査、委員会に審査報告
  • 文化的景観の価値で推薦された文化遺産の自然の価値や保全管理についてICOMOSへ助言

2.ユネスコ国際連合教育科学文化機関

  • 本部:フランス・パリ
  • 設立:1945年
  • 基本的人権が尊重される世界の平和と福祉に貢献することを目的
  • 「戦争は人の心の中に生まれるものだから、人の心の中にこそ、平和のとりでを築かなければならない。」(ユネスコ憲章前文)
  • 総会、執行委員会、事務局で構成、総会は通常2年に1回
  • 58ヵ国の政府代表からなる執行委員会は2年に4回以上
  • 松浦晃一郎は日本人初のユネスコ事務局長、無形文化遺産条約成立に尽力(2003年採択)

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