世界遺産検定1級 まとめノート2-9.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島/北海道・北東北の縄文遺跡群
24.奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島
(1)概要
- 登録:2021年、基準:10
- 中琉球の奄美大島と徳之島(※)、沖縄島、南琉球の西表島にある5つのエリアで構成
※徳之島だけ2つのエリアに分かれる - 登録基準10「絶滅危惧種を含む生物多様性」、日本で知床に続いて2件目
- 登録基準9はIUCNは否定、日本の自然遺産で唯一認められず
(2)動植物
- 黒潮と亜熱帯性高気圧の影響で温暖・多湿な亜熱帯性気候、主に常緑広葉樹多雨林
- 日本の中でも生物多様性が極めて高い地域である中琉球と南琉球を代表するエリア
- 大陸でオリジナルの種が絶滅した後も進化を続けた遺存固有種や独特な進化
- ヤンバルクイナ、アマミノクロウサギ、イリオモテヤマネコ、ルリカケスなど
(3)構成資産
25.北海道・北東北の縄文遺跡群
(1)概要
- 登録:2021年、基準:35
- 北海道、青森、秋田、岩手の4道県に点在する17の先史時代の遺跡
- BC13,000年~前400年頃、採集・漁労・狩猟で定住した縄文時代の集落生活、精神文化などを証明
- 山地・丘陵・平地・低地など変化に富んだ地形、内湾・湖沼・水量豊富な河川
- ブナ林を中心とする冷温帯落葉広葉樹の森林
- 暖流と寒流とが交差し豊かな漁場、サケ・マスなどの回遊魚が遡上
(2)歴史・文化
- 縄文時代を「定住の開始」「定住の発展」「定住の成熟」の3つに分け、更にそれぞれを2つに分けた6つの時代区分
- 定住開始の初期から高度な精神文化を構築(墓地・祭祀・儀礼の場である捨て場、盛土、環状列石)
- 祖先崇拝や自然崇拝とともに、豊穣への祈念や互いの絆の確認などを行っていた